「ファスティング」は色んな種類があって、正しい方法が分かりづらいですよね。
本記事では「ボーンブロススープ」を使ったファスティングの効果、具体的な実践方法を紹介。
ファスティングコンサルタントが効果的で安全なやり方を伝授します。
・ボーンブロススープの作り方
・短期間のファスティング方法
・長期間のファスティング方法
・注意点まとめ
「ボーンブロスファスティング」の正しいやり方!実践方法を解説
ダイエットの基本は運動とか食事制限と言われていますよね。
でも簡単に1週間、1カ月と継続が出来るなら「そもそも太ってない!」って言いたくなります。
仕事や家事で1日頑張った後に、さらに苦行を重ねるのは並大抵のことではありません。
無理なダイエットをして、体調不良を起こしたりリバウンドする危険があるなら「ダイエットへの考え方」を変えてみると良いかも。
本記事で紹介する「ボーンブロス」を使ったダイエットは、「無理なく」「健康的に」減量することが出来ます。
「どうせ今までのダイエットと一緒で面倒なんでしょ?」と思わず、
ぜひ最後まで読んでみてください。
ボーンブロスについて
本記事にたどり着いたあなたは、一般よりも「健康やダイエット」に関心がある方だと思います。
なので、ある程度「ボーンブロス」について知っているかもしれませんが初めに解説させてください。
「ボーンブロス」とは「骨」を使ったスープです。
直訳ですが、
「Bone」 = 「骨」
「Broth」 = 「出し汁」
となり、肉や魚の骨ごとコトコト煮込んで骨髄の中の栄養素を抽出した出し汁のことです。
アミノ酸、コラーゲン、カルシウム、などのミネラルや微ラミンが豊富で、好きな骨付き肉や魚と一緒に野菜を煮込むだけで作れる簡単なスープ
旨みが強いのでそのままでも美味しいですが、カレーや肉じゃが、シチューにアレンジしても抜群に美味しいですよ。
ボーンブロスの効果
「ボーンブロス」をファスティングに使う訳なので、素晴らしい効果を期待したいですよね。
そもそもなぜ、「太りやすいのか」「体調不良になりやすいのか」「リバウンドしやすいのか」も合わせて解説します。
ボーンブロスに含まれる栄養素
ボーンブロスには以下の栄養素が多く含まれています。
・ミネラル(身体の機能を整える)
・グルタミン(腸の粘膜を修復)
・グリシン(腸の炎症を鎮める)
・グルコサミン(軟骨成分)
・ヒアルロン酸
・コンドロイチン
コラーゲン:お肌や髪、爪の成分でコラーゲンが豊富だと元気でキレイになれる
ミネラル:ミネラルは総称で「カルシウム」「マグネシウム」「リン」などが豊富、血糖値や血圧の調整、鎮痛、解毒などさまざまな働きがある
グルタミン:アミノ酸で出来ており負担を掛けず消化することで腸の修復に役立ちます
グリシン:肝臓の解毒効果を助けるアミノ酸、腸から漏れてしまった毒素を処理して炎症を抑える効果がある
グルコサミン/ヒアルロン酸/コンドロイチン:軟骨やお肌の成分で関節の炎症に効果がある
なぜ腸を整えることが大切か?
「腸もれ(リーキーガット症候群)」を知っていますか?
近年増え続けている腸のトラブルで、「過食」「ストレス」「添加物」など腸内が炎症を起こします。
炎症が起きた腸の粘膜に隙間が出来、そこから未消化の栄養が流れ出してしまう症状のことです。
腸から漏れた栄養は「異物」として認識され、身体は排除するために免疫反応を強く出します。
その結果「アレルギー」であるアトピー、花粉症が起きると言われていて、
慢性化すると、疲労感、体調不良、肥満、糖尿病、アレルギー疾患、うつ、ガンを引き起こします。
ボーンブロスファスティングの効果
ボーンブロスファスティングでは「腸を休める」+「腸の修復と炎症を抑える」という2つの効果があります。
「腸もれ」を改善することで、肥満や体調不良の根本原因から改善することに繋がります。
・ホルモンバランスが整う
・ヒト成長ホルモン分泌が増える
・老廃物が流れる
いわゆる、身体を修復しながらリセットするイメージでしょうか。
しかも、このファスティング方法は運動や筋トレの必要はありません。
過度な断食もないので継続しやすいのが特徴です。
「ボーンブロススープ」の作り方
では、「ボーンブロス」の基本的な作り方を紹介します。
・豚(豚足、スペアリブ)
・牛(テール、スペアリブ)
・魚(アラ、煮干し)
・お酢
※組み合わせて使っても美味
・大きめの鍋
・または圧力なべ、スロークッカーも可
・ザル
・さらし
・キッチンペーパー
1:まず食材をよく水洗いします。汚れや薬品などを出来るだけ落とす。安全だし雑味が減ります。
2:たっぷりの水を使って具材を煮込む。
3:沸騰したらアクと油が浮いてくるので丁寧に取る。
4:弱火でコトコト煮込む ※お鍋なら最低3時間以上、圧力鍋なら30分、スロークッカーは7時間
5:出来上がったスープをザルとさらし、またはキッチンペーパーで濾す
6:完成
※具材はたべてもOK
基本的な作り方は以上です。
要するに煮込めばOK、その他のポイントは3つ
・お酢を入れるとより栄養素が溶け出す
・野菜を入れると旨みを栄養がアップしておすすめ
「ボーンブロス」に塩や味噌など味付けしたくなりますが、栄養が溶け出しにくくなるので調理の段階ではいれません。
そのままでも十分旨みがあって美味しいですが、どうしても塩気が欲しい場合は器によそってから味付けしましょう。
「天然のお塩のみ」「ショウガとお味噌」「カレーパウダー」が美味しいです。
またお酢は栄養が溶け出す手助けをしてくれるので出来れば入れましょう。味に変化はないので1鍋に大さじ1~3杯くらいが目安
野菜は「ネギ」「玉ねぎ」などの香味野菜は臭みを取ってくれます。
ニンジンやごぼうなども栄養豊富でおすすめです。
「ボーンブロススープ」のレシピ
正直、入れる骨付き肉の量など適当でいいのですが、それだと迷ってしまう人もいるはず
以下のおすすめレシピを参考に作ってみてください。
鶏手羽元のスープ
・ニンジン:1本
・玉ねぎ:1個
・お酢:大さじ2
・水:適量
1:手羽元を水でザブザブ洗います。
2:お鍋に手羽元を入れ、お水をたっぷり注いでお酢を入れる
3:強火で煮立たせる
4:アクと油が浮いてくるので掬い取る
5:ニンジン(乱切り)、玉ねぎ(半月切り)を入れる
6:フタをせず弱火でコトコト煮る(3時間)
※圧力鍋の場合はフタをして30分、スロークッカーの場合は中身を移して8時間
7:出来上がったスープを濾して、保存用の容器に入れる
冷蔵庫だと3日、冷凍庫なら1カ月保存可能。24時間以内に食べきるならそのままでOKです。
「ボーンブロスファスティング」の短期コース
ボーンブロスファスティングの方法は簡単、
紹介したボーンブロスを摂りながら食事制限を行うだけです。
一般的なファスティングと異なり、スープは美味しく満足感があるので空腹で辛いこともなく好転反応も出づらいのが特徴です。
短期コースの目的は「腸内環境を整えることに集中する」です。
そのため、直接的に「体重が減る」という効果は少ないかもしれませんが、
体質改善とデトックスの効果があるので「痩せやすく太りにくい身体」を作ることが出来ます。
短期間のコースでは6日間ファスティングを行います。
準備日に1日、ファスティングに3日、復食日に2日のスケジュールで実践します。
準備日(1日目)
いきなりファスティングを開始することはできますが、準備日を作ることでファスティングの効果を上げることが出来ます。
ポイントは肉や魚、油が多い物を避け「野菜中心の食事」にすること。
食べ過ぎに注意して夜20時までに晩御飯を済ませます。
お酒やたばこも控えて、出来るだけ早めに休みましょう。
・肉、油を摂りすぎない
・アルコールを摂らない
・タバコも控える
ファスティング日(2~4日目)
ファスティング開始から3日間は以下のボーンブロススープを飲んで過ごします。
時間 | 食事 |
朝 | ボーンブロススープ |
昼 | ボーンブロススープ |
夜 | ボーンブロススープ |
スープはどれだけ飲んでも大丈夫ですが、塩分の摂りすぎに注意しましょう。
また、ファスティング期間はボーンブロススープを含めて1日2L以上の水分補給をしましょう。
水分を多く摂ることで血液がサラサラになりデトックスが促されます。
空腹感も紛れて胃液も薄まるので一石二鳥です。
通常通り過ごしてもいいですが、ハードワークや慣れない作業は避けて出来るだけゆっくし過ごしましょう。
復食日(5~6日目)
復食期間もボーンブロススープを摂りながら、少しずつ固形物を摂りながら今までの食事に戻していきます。
この2日間もお肉や魚、脂っこい物は避けて野菜や海藻類をメインの食事にします。
5日目 | 食事 |
朝 | ボーンブロススープ |
昼 | ボーンブロススープ+お粥 |
夜 | ボーンブロススープ+お粥+野菜の煮物 |
6日目 | 食事 |
朝 | ボーンブロススープ+お粥 |
昼 | ボーンブロススープ+お粥+野菜のおかず2品++納豆 |
夜 | ボーンブロススープ+お粥+野菜のおかず2品 |
以降は通常通りの食事に戻しても大丈夫ですが、いきなりドカ食いしたりしてはファスティングの意味がありません。
引き続き「何を食べるか」「どれだけ食べるか」を意識して長期的な減量を目指してください。
「ボーンブロスファスティング」の長期コース
長期コースでは1週間のクールで4週間を過ごすコースです。
長期コースの1週間の内、3日間だけファスティングを行います。
連続で3日行っても良いのですが、ゆるく実践したい人は間隔をあけて実践するのがおすすめ。
以下のようなスケジュールを参考にしてみてください。
曜日 | 食事 |
月 | ファスティング |
火 | 通常の食事 |
水 | 通常の食事 |
木 | ファスティング |
金 | 通常の食事 |
土 | ファスティング |
日 | 通常の食事 |
ファスティングの日の過ごし方は、朝昼夜すべての食事を「ボーンブロススープ」にします。
その他水分補給をしっかりすることを忘れないようにしましょう。
そして通常の食事の日は以下に注意してください。
・脂っこいものは避ける
・甘い物を食べ過ぎない
・良質なタンパク質を積極的に摂る
「消化に負担を掛けない」これが合言葉です。
食べ過ぎや脂っこい物は消化不良になり、糖の摂りすぎはアレルギーや不調の原因になります。
出来るだけ野菜や果物、良質なお肉、魚を摂るように心がけてみましょう。
慣れてくれば「通常の食事の日」でも、そこまで空腹感がないかもしれません。
そういった日はプロテインなどに置き換えてみるのもおすすめです。
プロテインは効率よくタンパク質を補給出来るので、忙し朝に助かる食事です。
なお、牛乳で割るのは避けて「お水」か「アーモンドミルク」などナッツミルクがおすすめです。
注意したい食べ物
長期のファスティング期間中もそうですが、出来るだけ食べないように注意したい食材を紹介!
美味しいし手軽な食材ですが、健康面で考えるとデメリットしかないのでぜひ覚えておいてください。
・牛乳(カゼイン)
・大豆(イソフラボン)
・上白糖
・サラダ油
・アルコール
大きく分けて6つの食材です。
小麦粉(グルテン)
パン、ケーキ、クッキー、シリアル、うどん、素麺、ラーメン、パスタ、ピザ、お好み焼き、たこ焼き、餃子、天ぷらなどです。
美味しい物ばっかりで残念ですが、グルテンは腸への負担が大きくアレルギーの原因になると言われています。
グルテンを完全に断つことで体調不良やアトピー、花粉症が完治した例もあるほど、あなどれません。
牛乳(カゼイン)
健康に良さそうな「牛乳」も日本人にとってはデメリットが多い食材です。
日本人は牛乳に含まれるカゼインの分解がニガテで消化不良を引き起こし、腸内で腐って悪玉菌の増殖に繋がります。
大豆(イソフラボン)
健康に良い「イソフラボン」も定期的に摂りすぎると体調不良の原因になると言われています。
非加熱の豆腐、豆乳も同様なので注意が必要。
大豆を食べるなら発酵された味噌や納豆がおすすめです。
上白糖
先述しましたが、砂糖はアレルギーや体調不良の原因になります。
精製されすぎた上白糖は血糖値の上昇率が高いので糖尿病のリスクが高く、依存性も強いのが特徴。
海外では砂糖を「マイルドドラック」と言い。タバコ以上に依存性が強い食材で注意が必要です。
サラダ油
サラダ油は身体を酸性にする効果があり、身体の酸化は老化に繋がります。
サラダ油は他の油に比べて2~3倍安くて助かるのですが、将来への身体のことえお考えると高くても良い油を選びましょう。
おすすめは「エクストラバージンオリーブオイル」「ココナッツオイル」が火にかけても酸化しにくいです。
生食なら「MCTオイル」「えごま油」が健康的
アルコール
お酒は美味しいですよね。ほんとに残念ですが、身体にとっては悪影響です。
ファスティング中は特に、消化器官が空っぽの状態なのでいつも以上に酔いやすく、反応が強く出る可能性があります。
肝臓を休める意味でも禁酒に挑戦してみてはいかがでしょうか。
「ボーンブロスファスティング」がおすすめな人
「ボーンブロスファスティング」がどんな人に向いているのか?
・運動や筋トレはしたくない
・出来れば美味しいものがいい
・平日や忙しい時でも継続できるものがいい
一般的なファスティングに比べて、ゆるく始められて身体の中から改善することで減量するファスティング方法と言えます。
その分、効果が出るまでに時間が掛かったり継続が必要な場合もありますが、
継続することで間違いなくあなたの身体は「健康的」で「痩せやすく太りにくい」体質になっているはず、
たった一度で結果が出すのは難しいですが、なんども継続して目標の体重を目指してみてください。
まとめ
「「ボーンブロスファスティング」の正しいやり方!実践方法」について解説しました。
ボーンブロスのこと、ファスティングの具体的な実践方法を知ってもらえたと思います。
ぜひ、レシピなど参考にしてもらい色んなアレンジで作ってみてみてください。
ファスティングの成功には正しい知識で実践するのが大切です。
以下の記事で「自宅で出来る本格的なファスティングの実践方法」を解説しているので併せて読んでみてください。
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最後までお読みいただきありがとうございました。