「復食期間」はファスティング期間が終わった後に過ごす期間ですが、
実際どう過ごすのが正解なのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
ファスティングにおいて一番危ないのが「復食期間」と言われているので、
ぜひ正しい知識を付けてファスティングを安全に行ってください。
ファスティングコンサルタントが、ファスティングの復食期間の過ごし方、気を付けるポイントを解説します。
復食期間の過ごし方、注意点を徹底解説
ファスティングには「準備期間」「ファスティング期間」「復食期間」の3つの期間があります。
いずれの期間も大切なのでしっかり取り組む必要がありますが、一番間違いが起きやすい期間が「復食期間」と言われています。
ファスティングの辛い期間を乗り越えてたのに、復食期間でこれまでの頑張りを無駄にしてしまうのは避けたいですよね。
本記事では、最後まで気を抜けない「復食期間の過ごし方」についてしっかり解説していきます。
復食期間とは?
ファスティング期間中はとにかく食べずに、水分をたくさん摂ってゆっくりしておけばOK。みたいなところがありますが、
復食期間からはゆっくり食事を戻していく期間なので、ファスティングが終わった解放感でドカ食いすると大変危険です。
例えるならば、
連休と有給を使って長期間ゆっくり休んでリフレッシュしてから、会社に出社したら休んでいた日の分の仕事をドンと押し付けられた。
と想像してみてください。
せっかくリフレッシュして元気になった身体がなのに意味ないじゃん!となりますよね。
消化器官は空っぽの状態なので、固形物や高カロリー、高脂肪の食事を摂ると内臓に負担が掛かってしまいます。
ファスティングで頑張った努力が無駄になってしまうので、復食期間がとても大切だと分かってもらえたと思います。
復食期間のポイント
ではどんな食事をしたらいいの?これはOK?NG?と分からなくなってしまいますよね。
復食期間の食事のポイントは5つです。
・消化に良い物を選ぶ
・とにかく少量ずつ食べる
・そしてよく噛んで食べる
・水分は引き続き多く摂る
ファスティング期間と同じ日数を復食期間として設ける
ファスティングには土日に行える半日ファスティングや1日ファスティングなど短期間のファスティング。
3日以上の長期間のファスティングなどががありますが、どのファスティングでも「準備期間」「ファスティング期間」「復食期間」の3つの期間を設けることが大切です。
期間の日数の取り方はファスティング期間の日数分を準備期間と復食期間に設けるというものです。
なので3日ファスティングなら、
準備期間に3日
ファスティング期間に3日
復食期間に3日
合計9日間を目途に行動することになります。
それだけ、断食している期間が長ければ長いほど身体の準備が必要となると理解してください。
消化に良い物を選ぶ
消化器官が休んでいるところにいきなり固形物を入れるのは負担がかかります。
ごはんが食べたくてもお粥、出来れば重湯で食べ始めるのがおすすめです。
赤ちゃんに初めて食事を与えるイメージで自身の身体を気遣って食事をしましょう。
「そんな味気ないものはイヤだ」と思うかもしれませんが、ファスティングのおかげで味覚が敏感になっており、どんな食事でも美味しく感じるものです。
「最高の調味料は空腹だ」という言葉がありますが、まさにその通りです。
とにかく少量ずつ食べる
せっかく食事が解禁したのでお腹いっぱい食べたいという気持ちもわかりますが、やはり消化器官に負担がかかるのでドカ食いは避けましょう。
実はファスティングのおかげで胃袋も小さくなっているので、少量でも十分満足になると思います。
もし味気ないと感じるなら天然塩や梅干しなんを追加すれば味気なさも気にならなくなるでしょう。
そしてよく噛んで食べる
しつこいかもしれませんが、消化器官に負担を書けないようによく噛んで食べます。
重湯やお粥を経て、ごはんや野菜を食べるようになったらいつもより意識して噛むようにしてください。よく噛むことで消化を助け、満腹を感じやすくなります。
水分は引き続き多く摂る
休んでいた消化器官に食べ物が入り、消化、吸収、排泄へと促すために水分は大切です。
重湯やお粥、味噌汁などでも水分は補給出来ますし甘酒やスムージなんかも復食メニューにぴったりなので水分を多めに摂りましょう。
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復食期間のメニュー
具体的にどんなメニューがいいのか迷ってしまう方の為に、3日分のメニューを用意したので参考にしてみてください。
復食1日目
タイミング | 食事 |
朝 | 重湯(お粥のお湯みたいもの) |
昼 | おかゆ、具なし味噌汁 |
夜 | おかゆ、具なしの味噌汁 |
食事が解禁となったとはいえ、まだ固形物は避けたいです。
物足りなく感じた場合は、無添加の梅干しを重湯にいれるのがおすすめです。
復食2日目
タイミング | 食事 |
朝 | おかゆ、具あり味噌汁または細かく刻んだ野菜のスープ |
昼 | おかゆ、具あり味噌汁または細かく刻んだ野菜のスープ |
夜 | ごはん、具あり味噌汁または細かく刻んだ野菜のスープ、野菜の煮物、納豆 |
柔らかく煮た野菜、納豆などを食べ始めます。
夜は柔らかめに炊いたごはんを食べてもOKですが、お茶碗半分程度で抑えましょう。
復食3日目
タイミング | 食事 |
朝 | ごはん、具あり味噌汁または野菜スープ |
昼 | ごはん、具あり味噌汁または野菜スープ、うどんや蕎麦など油が少ない麺類もOK |
夜 | ごはん、具あり味噌汁、野菜類と豆腐納豆など植物性タンパク質の副菜 |
普通のごはんを食べても大丈夫です。ただ食べ過ぎ注意。
高たんぱく、高脂肪を避ければ麺類なども食べ始めて大丈夫です。
これらは一例なので、おかゆの変わりに細かく砕いたオートミールを使うなどアレンジしてみてください。
基本は先述した5つのポイントを意識していればOKです。
サラリーマンやOLの場合は、お昼と夜のごはんは外出先になってしまうこともあると思います。
そういった場合は水筒にノンアルコールの甘酒やスムージーを多めに入れて持ち歩きましょう。
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市販の添加物がたくさん入っている固形物を食べるのは絶対に避けたいので復食期間の最後まで丁寧な食事を心掛けます。
復食期間を終えてからの食事について
ファスティング期間、復食期間を乗り越えたらきっと身体の変化に気づき、精神的にも良く変わっていると思います。
筆者の場合、ファスティングを終えたら好きな物を食べたい欲があるかなと思っていましたが、以外とそうでもなく、
「リセットされた身体の調子が良い」
「なんだか気持ちがいいな」
と、ファスティング後の状態を維持したい気持ちがあり、ファスティングが終わってからも食べる物、食べる量を気にするようになりました。
好きな物を好きなだけ食べることは幸せです。
でも、ちょっと素材や使われている原材料に気を使ったり、食べる量を意識すればファスティング中の身体の働き(酵素が十分に働いている状態)は保つことが出来ます。
身体に良い物を選ぶ、小食の日を作る、空腹の時間を作るなどちょっとした心掛けで身体は答えてくれます。
ファスティングを通して自身の身体にふさわしい食べ物は何か、本当に自分が食べたいものは何か、一度深呼吸して考えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
まとめです。
・消化に良い物を選ぶ
・とにかく少量ずつ食べる
・そしてよく噛んで食べる
・水分は引き続き多く摂る
2日目:おかゆ、具あり味噌汁(柔らかい野菜OK)
3日目:ごはん、具あり味噌汁、副菜(少しずつ固形物を摂る)
ファスティングの成功には正しい知識で実践するのが大切です。
以下の記事で「自宅で出来る具体的なファスティングの実践方法」を解説しているので併せて読んでみてください。
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