そんな疑問に答えます。
本記事では仮想通貨投資歴3年の筆者が、ステーキングコインについて簡単に分かりやすく解説します。
・ホントに安全なのか?
・どんな種類があるのか?
・ステーキングコインの購入方法
【仮想通貨】ステーブルコインとは?【種類と特徴を解説】
ステーキングコインとは?
簡単に説明すると「価格が安定したコイン」のことを指します。
一般的な投資商品は価格が上下することで利ザヤを取り、利益を生みます。
仮想通貨は特にボラティリティ(価格変動)が大きい投資で、一度に大きく稼ぐことも出来ますが、反対に大損する可能性もあります。ステーキングコインはボラティリティが少ないコインなので利益も損も生まないコインと言えますね。
代表的なステーキングコインとして「USDT(テザー)」がありますが、USDTは米ドルと同じ価格になるよう作られています。
1ドル=105円なら1USDT=105円といった感じ。
なぜステーキングコインが生まれたのか?
理由は3つあります。
・通貨として利用するため
・仮想通貨の普及のため
先述しましたが、仮想通貨はボラティリティが激しい投資です。
たった1日で価格が半分以下になることも実際に起きます。だからこそ、資産を一旦退避する場所がステーブルコインが生まれ、活躍してきました。
「暴落の予兆がある」
「ハードフォークで価値が下がりそう」
「旅行に行くから一旦手仕舞いしよう」
そんな時の為の「安全地帯」として資産を守ることが出来ます。
通貨としての利用について、
仮想通貨は中央集権のいない「新しいお金」として生まれましたが、実際に通貨として使うには課題が残っています。その一つが先述したボラティリティの高さです。
国際送金をしようと10万円分のBTCを購入した。
翌日送金しようとしたら価値が8万円に下がってた。
何もしていないのに2万円が消えた。盗まれたわけでもないから警察にも相談できない。これだと誰も通貨として利用したくありませんよね。
ステーブルコインは価格が安定、そして仮想通貨の特性として送金が早いメリットがあります。こういった問題を解決することによって、
仮想通貨で国際送金したほうが早いし手数料も安い、使ってみよう。
投資として万が一の時に一時退避が出来るならやってみようかな。
と仮想通貨を持つ人が増えるのではないかと思います。
ステーキングコインの仕組み
ステーブルコインはその価値を担保する仕組みが3つあります。それぞれ解説していきます。
・仮想通貨担保型
・無担保型
法定通貨担保型
法定通貨(日本円や米ドルなど国が認めている通貨)を担保としたステーブルコインです。
なじみのある通貨と同じ価値となるように作られているので、分かりやすいですね。
法定通貨担保型は、通貨の発行元がステーブルコインの発行枚数と同じ量の法定通貨を保有することによって価値を保証しているコインです。
ただ、ステーブルコインの種類によって保有量が一致していないケースもあるようで100%保証されている訳ではありません。
仮想通貨担保型
仮想通貨を担保としたステーブルコインです。
考え方は「法定通貨担保型」と変わらず、担保となっているのが仮想通貨という点です。担保となっている仮想通貨と同じ値動きをするので、あまり意味が無いのでは?と思ったりもします。
コイン発行元は担保となる仮想通貨を(1:1)ではなく、(1:多)で担保している仮想通貨を保有することで価格の安定を図っています。
無担保型
そのままですね、法定通貨、仮想通貨の担保はありません。
仕組みとしてはステーブルコインの供給を判断し、価格が一定になるようにコインの発行数を増やしたり減らしたり調整をすることで価格の安定を図ったコインです。
調整は経済原理に従ったアルゴリズムによって自動的に価格調整がされています。
担保されていない不安があるかもしれませんが、その他に依存しないコインとして普及する可能性も高いです。
ステーキングコインのデメリット
ここまでの話しでデメリットなんてあるの?と思うかもしれません。
結論、個人投資家にはあまり大きなデメリットや問題はありません。一安心です。
課題とされているのは、ステーブルコインを用いたマネーロンダリングです。
仮想通貨はもともとマネロンの温床になると言われてますが、ステーブルコインの特性として価格が安定している点から、マネロンの通貨として使われるのではないか?と言われています。
法定通貨は常に中央集権に監視されているお金の操作が、仮想通貨なら個人間で出来るわけですから国としては税金が取れないので大問題です。
また、こちらも仮想通貨全体でステーブルコインに限った話ではありませんが、価格の安定したステーブルコインなら購入してみようと判断する投資初心者や一般の方が増えれば、悪意のあるコイン発行元が増えます。
発行元の信頼性がなく、持ち逃げや価値が無くなるといった問題が増える可能性もあります。ステーブルコインは普及していけば、一般人にも影響出てくるかもしれませんね。
ステーキングコインの種類
ステーブルコインは約80種類ほどあると言われています。その中でも代表的なコインを紹介します。
法定通貨担保型のステーブルコイン
仮想通貨 | 担保の法定通貨 |
テザー(USDT | 米ドル |
トゥルーユーエスディ(TUSD) | 米ドル |
パクソススタンダード(PAX) | 米ドル |
ユーエスディーコイン(USDC) | 米ドル |
エルシーネム(LCNEM) | 日本円 |
ジーエムオージャパニーズエン(GJY) | 日本円 |
EURS | ユーロ |
BITCNY | 中国元 |
DigixDAO(DGX) | ゴールド |
ペトロ(petro) | 原油 |
仮想通貨担保型のステーブルコイン
仮想通貨 | 担保の仮想通貨 |
ダイ(DAI) | イーサリアム(ETH) |
無担保型のステーブルコイン
仮想通貨 | 担保なし |
リブラ(Libra) | – |
バイナンスGBP | – |
リザーブ(Reserve) | – |
カーボン(CarbonUSD) | – |
ステーブルコインを取扱っている取引所
ステーブルコインを取扱っている取引所をまとめました。ほとんどが海外取引所ですね。とりあえず大手のバイナンスと取り扱い通貨の多いビットトレックスだけでも登録しておけばいいと思います。
BINANCE(バイナンス)
・テザー(USDT)
・トゥルーユーエスディ(TUSD)
・パクソススタンダード(PAX)
・バイナンスGBP
BITTREX(ビットトレックス)
・トゥルーユーエスディ(TUSD)
POLONIEX(ポロニエックス)
・テザー(USDT)
・ユーエスディーコイン(USDC)
Kraken(クラーケン)
・テザー(USDT)
ステーキングコインの今後
安定した仮想通貨として利用される機会が増え、どんどん普及していくはず。新しいステーブルコインも発行されていくでしょう。
解説した通り、問題点もありますが個人投資家にとってのデメリットはほぼありません。
今後は取引所だけでなく、国や企業がステーブルコインを発行していくようになると思います、そうなると決済方法がステーブルコインでOKという未来が見えてきますね。
また、IEOやSTOの購入通貨としてステーブルコインが使われていくかもしれませんね。仮想通貨市場の成長に期待です。
今回はここまで、最後までお読みいただきありがとうございました。たろーでした。